BLUETTI ポータブル電源 AORA 100 V2 レビュー|軽量化と急速充電で進化した日本限定モデル

ポータブルバッテリー

ポータブル電源を選ぶとき、スペックだけじゃなくて実際の使いやすさも気になりますよね。BLUETTI ポータブル電源 AORA 100 V2は、2025年7月に登場した日本限定モデルで、従来のAORA 100から大幅に進化しています。今回は実際にBLUETTI ポータブル電源 AORA 100 V2を使ってみて感じた性能や使い勝手について、正直なところをお伝えします。

BLUETTI ポータブル電源 AORA 100 V2ってどんな製品

BLUETTI ポータブル電源 AORA 100 V2は、容量1,024Whで定格出力1,800Wを実現した日本限定のポータブル電源です。ブルーティというとポータブル電源業界では世界的に有名なブランドですが、このAORA 100 V2は日本市場に特化して開発された特別なモデルなんです。

従来モデルのAORA 100と比べて、体積が35%小型化、重量が28%も軽量化されました。それでいてバッテリー容量はほぼ変わらないという、かなり画期的な進化を遂げています。

本体サイズは約32×21.5×25cmで、重量はわずか11.5kgです。1000Whクラスのポータブル電源としては業界最小クラスに入ります。5.5合炊きの炊飯器くらいのサイズ感なので、車のトランクにも楽々積めますよ。

新色ミントグリーンのデザインが素敵

BLUETTI ポータブル電源 AORA 100 V2の大きな特徴の一つが、新色のミントグリーンです。従来モデルのフォレストグリーンよりも明るく、ポップな印象になりました。

永高祐樹
永高祐樹
このミントグリーンって、インテリアにも馴染みやすい色ですよね。キャンプサイトでも目立ちすぎず、でもおしゃれな感じがいいです。

もちろん、ベーシックなグレーブラックも選べます。落ち着いた色合いが好きな方はそちらもおすすめです。個人的には、夏の青空に映えるミントグリーンがお気に入りです。

従来モデルとの違いを比較してみた

BLUETTI ポータブル電源 AORA 100 V2と、従来モデルのAORA 100を比較してみましょう。実際にどれくらい変わったのか気になりますよね。

サイズと重量が劇的に改善

従来のAORA 100は16.4kgありました。それがAORA 100 V2では11.5kgになり、約4.9kgも軽くなったんです。持ち運ぶときの負担が全然違います。実際に持ってみると、女性でも片手で持ち上げられる重さになっていました。

サイズも35%小型化しています。置き場所に困らないのは本当に助かります。車中泊で使う場合も、限られた車内スペースを圧迫しません。

充電速度がさらに速くなった

BLUETTI ポータブル電源 AORA 100 V2の充電速度は驚くほど速いです。ACコンセントからの充電なら、45分で80%、約1.5時間でフル充電が可能です。

従来モデルとの充電時間比較

AORA 100は1,440Wの最大入力でしたが、AORA 100 V2も同じく1,440Wのターボモードに対応しています。ただし、内部の効率化によって実際の充電時間は短縮されています。

UPS機能の切り替えが高速化

停電時に自動で切り替わるUPS機能ですが、AORA 100の20ミリ秒から、AORA 100 V2では0.02秒(20ミリ秒)のまま維持されています。これは業界トップクラスの速度です。パソコンやルーターなど、電源が途切れると困る機器を守れます。

実際に持ち運んでみた感想

BLUETTI ポータブル電源 AORA 100 V2を実際にキャンプに持って行ってみました。11.5kgという重量は、数字だけ見ると重そうですが、持ち手がしっかりしていて持ちやすいです。

本体の持ち手は一体型で、しっかりとした作りになっています。車のトランクへの積み下ろしも楽にできました。従来モデルより約5kg軽くなった効果は大きいです。特に女性や年配の方にとっては、この軽量化は嬉しい改善点だと思います。

清水さん
清水さん
前に使っていたポータブル電源は15kgくらいあって、持ち運ぶのが大変だったんです。これなら気軽に持ち出せますね。

どれくらいの家電が動かせるのか

BLUETTI ポータブル電源 AORA 100 V2の定格出力は1,800Wです。さらに瞬間最大出力は3,600W、電力リフト機能を使えば2,700Wまで対応できます。これってどのくらいすごいのか、実際に試してみました。

電子レンジも余裕で使える

一般的な700Wの電子レンジを動かしてみましたが、全く問題なく稼働しました。車中泊で温かい食事を取りたいときには本当に便利です。冷えたお弁当を温めるだけで、快適度が全然違いますからね。

ドライヤーだって動かせる

1200Wのドライヤーも試してみました。問題なく動作します。キャンプ場のシャワーを浴びた後、髪を乾かせるのは地味に嬉しいポイントです。ただし、ドライヤーは消費電力が大きいので、バッテリーの減りは早めですね。

電気ケトルで湯沸かしも

朝のコーヒーを淹れるために、1000Wの電気ケトルを使ってみました。これも余裕で動きます。キャンプの朝、温かいコーヒーを飲めるのは至福です。わざわざガスバーナーを出さなくていいので、準備も片付けも楽ちんです。

電力リフト機能を使えば、定格出力を超える一部の電熱線搭載製品も使えます。ただし、モーターを使用する家電には適さない場合があるので注意が必要です。

充電速度の速さは本当か

BLUETTI ポータブル電源 AORA 100 V2の大きな売りの一つが充電速度の速さです。メーカー公称では45分で80%、約1.5時間でフル充電とありますが、実際はどうなのでしょうか。

実際にACコンセントから充電してみたところ、確かに45分ちょっとで80%を超えました。これは本当に速いです。キャンプの前日に充電し忘れていても、朝の準備時間で充電が完了します。

ソーラーパネルでの充電も試してみた

BLUETTI ポータブル電源 AORA 100 V2は、最大1,000Wのソーラー入力に対応しています。従来モデルの500Wから倍増しました。別売りのソーラーパネルを使えば、太陽光で充電できます。

晴天時に200Wのソーラーパネルで充電してみたところ、約150W前後の出力が得られました。快晴の日なら、約7時間でフル充電できる計算になります。ただし、天候に左右されるので、ソーラー充電は補助的な充電方法と考えた方がいいですね。

多彩な充電方法に対応

BLUETTI ポータブル電源 AORA 100 V2は、ACコンセント、ソーラーパネル、車のシガーソケット、別売りのCharger1など、8つの充電方法に対応しています。状況に応じて最適な充電方法を選べるのは便利です。

日本限定モデルの特徴が便利すぎる

BLUETTI ポータブル電源 AORA 100 V2は日本市場専用に開発されたモデルです。その特徴が本当に使いやすいんです。

全て日本語表記で分かりやすい

操作画面、ボタン、液晶ディスプレイ、取扱説明書まで、全て日本語で表記されています。多くのポータブル電源は英語表記なので、これは地味に嬉しいポイントです。

初めてポータブル電源を使う方でも、直感的に操作できます。家族全員が使えるというのは、災害時の備えとしても安心感があります。

永高祐樹
永高祐樹
英語だと「INPUT」とか「OUTPUT」とか分かりにくいんですよね。日本語で「入力」「出力」って書いてあると、誰でも迷わず使えます。

周波数50Hz/60Hzの両方に対応

日本は東日本が50Hz、西日本が60Hzと周波数が異なります。BLUETTI ポータブル電源 AORA 100 V2は両方の周波数に対応しているので、日本全国どこでも安心して使えます。

専用アプリが便利で使いやすい

BLUETTI ポータブル電源 AORA 100 V2は専用のスマートフォンアプリに対応しています。BluetoothかWi-Fiで接続すれば、スマホから遠隔操作できます。

アプリでできることは結構多いです。バッテリー残量の確認、AC出力のオンオフ、充電モードの切り替え、ECOモードの設定など、本体に触れなくても各種設定ができるのは便利です。

特に便利なのが静音モードです。アプリから充電時の静音モードを選択すれば、夜間の充電でも音が気になりません。稼働音は30dB程度と、図書館並みの静かさです。

リン酸鉄リチウムイオン電池のメリット

BLUETTI ポータブル電源 AORA 100 V2は、リン酸鉄リチウムイオン電池(LiFePO4)を採用しています。従来の三元系リチウムイオン電池と比べて何が違うのでしょうか。

最大の違いは寿命の長さです。このバッテリーは約4,000回の充放電サイクルに耐えられます。4,000回使用後も80%以上の容量を維持できるので、1日1回使っても10年以上使い続けられる計算になります。

環境にも配慮した設計

BLUETTIはBLUE LIFE環境理念に基づき、日本国内で製品の無料回収・リサイクルプログラムを実施しています。部品の95%以上を再資源化するという取り組みは、環境保護にも貢献しています。

さらに安全性も向上しています。リン酸鉄リチウムイオン電池は熱安定性が高く、発火のリスクが低いとされています。筐体にはUL94V-0認証の難燃性素材を使用し、独自のBLUETOPUSバッテリー管理システムが過充電や過熱をリアルタイムで監視しています。

キャンプで使ってみた実体験

実際にキャンプ場でBLUETTI ポータブル電源 AORA 100 V2を使ってみました。1泊2日のソロキャンプでの使用例をご紹介します。

持っていった家電は、ポータブル冷蔵庫、LEDランタン、スマホの充電、電気毛布、電気ケトルです。これらを全て使っても、2日目の朝の時点でバッテリー残量は30%以上残っていました。

特に便利だと感じたのは、朝の湯沸かしです。電気ケトルで1Lのお湯を沸かしても、バッテリーは5%程度しか減りません。コーヒーを淹れたり、カップラーメンを作ったり、朝の支度がスムーズにできました。

清水さん
清水さん
電気毛布を一晩中使っても余裕があるのは驚きでした。真冬のキャンプでも安心して眠れそうです。

車中泊での活躍ぶり

週末に車中泊でBLUETTI ポータブル電源 AORA 100 V2を使ってみました。車中泊では限られた空間で快適に過ごせるかが重要ですよね。

電気ケトルでお湯を沸かしてコーヒーを飲んだり、車載冷蔵庫で食材を保管したり、スマホやタブレットを充電したり。家にいるときとほとんど変わらない快適さで過ごせました。

特に冬場は電気毛布が大活躍します。一般的な電気毛布の消費電力は50W程度なので、BLUETTI ポータブル電源 AORA 100 V2なら2晩は余裕で使えます。エンジンをかけっぱなしにしなくても暖かく眠れるのは、燃料代の節約にもなりますね。

災害時の備えとしての実力

災害時の備えとしてポータブル電源を検討している方も多いでしょう。実際にBLUETTI ポータブル電源 AORA 100 V2は災害対策として十分な性能を持っています。

停電時にまず確保したいのがスマホの充電です。情報収集や連絡手段として欠かせません。一般的なスマホなら約52回も充電できる計算になります。家族全員分のスマホを充電しても、数日間は余裕で持ちます。

冷蔵庫も長時間動かせる

停電時に心配なのが冷蔵庫です。食材が傷んでしまうと困りますよね。BLUETTI ポータブル電源 AORA 100 V2なら、小型冷蔵庫を約10時間動かせるとされています。実際の使用では、冷蔵庫は断続的に動くので、もう少し長く使えることが多いです。

UPS機能を使えば、普段から冷蔵庫とポータブル電源を繋いでおくことで、停電時も自動で切り替わります。留守中の停電でも安心です。

気になった点や注意すべきこと

ここまで良い点ばかり書いてきましたが、実際に使って気になった点もいくつかあります。

ワイヤレス充電機能が削除された

従来モデルのAORA 100には、本体上面にワイヤレス充電機能がありました。しかし、BLUETTI ポータブル電源 AORA 100 V2ではこの機能が非搭載になっています。

スマホを置くだけで充電できる便利な機能だっただけに、削除されたのは少し残念です。ただし、USB-Cポートが1つ増えて2つになったので、有線で充電する分には問題ありません。

USB-Aポートが減った

従来モデルのAORA 100はUSB-Aポートが4つありました。AORA 100 V2では2つに減少しています。USB-Cポートが2つになったので、トータルのUSBポート数は変わりませんが、USB-A機器を多く使う方は注意が必要です。

価格はそれなりに高い

BLUETTI ポータブル電源 AORA 100 V2の通常価格は、公式サイトで89,800円程度です(セール時は59,800円前後)。決して安い買い物ではありません。ただし、5年間の長期保証がついていることや、10年使える長寿命バッテリーを考えると、長い目で見ればコストパフォーマンスは悪くないと思います。

他のモデルと比較してどうなのか

1000Whクラスのポータブル電源は激戦区です。BLUETTI ポータブル電源 AORA 100 V2は、他社製品と比べてどうなのでしょうか。

Jackery 1000 Newとの比較

よく比較されるのがJackery 1000 Newです。どちらも軽量コンパクトで、容量も近いモデルです。

Jackery 1000 Newは10.8kgで、BLUETTI ポータブル電源 AORA 100 V2は11.5kgです。重量では0.7kgの差があります。ただし、定格出力はBLUETTI ポータブル電源 AORA 100 V2が1,800Wで、Jackery 1000 Newは1,500Wです。パワーではBLUETTIの方が上ですね。

充電速度もBLUETTI ポータブル電源 AORA 100 V2の方が速いです。価格帯も似ているので、どちらを選ぶかは好みの問題になりそうです。デザインや日本語表記を重視するならBLUETTI、ブランドの知名度や軽さを重視するならJackeryという感じでしょうか。

従来モデルのAORA 100との比較

従来モデルのAORA 100と比較すると、AORA 100 V2は明らかに進化しています。容量はほぼ同じ(AORA 100が1,152Wh、AORA 100 V2が1,024Wh)ですが、サイズと重量が大幅に改善されています。

ただし、拡張性を求める方はAORA 100の方がいいかもしれません。AORA 100は拡張バッテリーに対応していますが、AORA 100 V2は拡張には対応していません。将来的に容量を増やしたい方は注意してください。

拡張性が不要で、軽量コンパクトさを優先するなら、BLUETTI ポータブル電源 AORA 100 V2が最適です。デザインで選んでもいいと思います。

こんな人におすすめできる

実際に使ってみて、BLUETTI ポータブル電源 AORA 100 V2は以下のような方におすすめできると感じました。

まず、キャンプや車中泊を頻繁に楽しむ方には間違いなくおすすめです。軽量コンパクトなので持ち運びが苦になりませんし、1泊2日なら余裕の容量があります。電子レンジやドライヤーも使えるので、快適なアウトドア体験ができますよ。

次に、災害時の備えとして購入を検討している方にもおすすめです。UPS機能により停電時も自動で切り替わるので、冷蔵庫などに繋いでおけば安心です。日本語表記なので、家族全員が使えるのも災害時には重要なポイントです。

また、初めてポータブル電源を購入する方にも向いています。操作が分かりやすく、専用アプリでの管理も簡単です。5年保証がついているのも、初めての購入には安心材料になります。

BLUETTI ポータブル電源 AORA 100 V2はこんな方に向いています

定期的にキャンプや車中泊を楽しむ方、災害時の備えを万全にしたい方、持ち運びやすさを重視する方、おしゃれなデザインが好きな方、日本語表記で安心して使いたい方には、特におすすめできるポータブル電源です。

購入前にチェックしておきたいこと

BLUETTI ポータブル電源 AORA 100 V2を購入する前に、いくつか確認しておきたいポイントがあります。

まず、自分が使いたい家電の消費電力を確認しておきましょう。定格出力1,800W以内であれば基本的に使えますが、モーターを使う家電は起動時に瞬間的に大きな電力を消費する場合があります。

次に、拡張性が必要かどうか検討してください。BLUETTI ポータブル電源 AORA 100 V2は拡張バッテリーに対応していません。将来的に容量を増やしたい可能性がある方は、拡張対応モデルを選んだ方がいいかもしれません。

保証やサポート体制について

BLUETTI ポータブル電源 AORA 100 V2は5年間の長期保証がついてきます。購入日から5年間のサポートが受けられるので、長く安心して使えます。

故障時には修理サービスも用意されています。日本国内にサポートセンターがあるので、サポート体制は充実している印象です。高額な製品だけに、長期保証があるのは安心材料になりますね。

使ってみて分かった本当の価値

BLUETTI ポータブル電源 AORA 100 V2を実際に使ってみて感じたのは、日本市場に特化した細かい配慮でした。

全て日本語で表記されていること、50Hz/60Hzの両方に対応していること、新色ミントグリーンで日本の空に映えるデザインであること。こうした細かい部分での使いやすさが、実際に使ってみると大きな価値になります。

何より、従来モデルから約5kg軽くなり、サイズも35%小型化したことで、気軽に持ち出せるポータブル電源になりました。キャンプでも災害時でも、これ1台あれば電源の心配がなくなる。そんな安心感こそが、BLUETTI ポータブル電源 AORA 100 V2の最大の価値だと感じました。

もちろん、万人におすすめできる製品ではありません。価格もそれなりにしますし、拡張性が必要な方もいるでしょう。でも、1000Whクラスで日本仕様の使いやすさと携帯性を求めるなら、最有力候補の一つだと自信を持って言えます。

ポータブル電源選びで迷っている方の参考になれば幸いです。実際の使用感や気になる点など、何か質問があればお気軽にどうぞ。

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