Jackery ポータブル電源 1000 New レビュー|実際に使って分かったこと色々!

ポータブルバッテリー

キャンプや車中泊、それに災害時の備えとしてポータブル電源を検討している方も多いんじゃないでしょうか。数あるポータブル電源の中でも、Jackery ポータブル電源 1000 Newは2024年に登場した注目モデルです。従来モデルから大幅にパワーアップしながら、サイズはコンパクトになったという進化を遂げています。今回は実際にJackery ポータブル電源 1000 Newを使ってみて感じた性能や使い勝手について、正直な感想をお伝えします。

Jackery ポータブル電源 1000 Newってどんな製品なの

Jackery ポータブル電源 1000 Newは、容量1,070Whで定格出力1,500Wを実現したミドルクラスのポータブル電源です。ジャクリといえばポータブル電源業界では老舗ブランドとして知られていますが、この1000 Newは2024年7月に発売された最新モデルになります。

従来の1000 Proと比べて定格出力が50%もアップしたことで、使える家電の幅がぐっと広がりました。電子レンジやドライヤーといった消費電力の大きい家電も余裕で動かせるようになっています。

本体サイズは幅327×奥行224×高さ247mmで、重量はわずか10.8kgです。この数字だけ見てもピンとこないかもしれませんが、1000Whクラスのポータブル電源としては業界最軽量レベルなんです。競合他社の同クラス製品と比べると1.7kg以上も軽く仕上がっています。

実際に持ち運んでみた感想

Jackery ポータブル電源 1000 Newを最初に手に取ったとき、正直「あれ、思ったより軽い」というのが第一印象でした。10.8kgという数字を聞くと重そうに感じますが、ハンドル部分がしっかりしているので、女性でも片手で持ち上げられます。

永高祐樹
永高祐樹
車のトランクへの積み下ろしも楽にできましたよ。これなら頻繁に持ち運ぶキャンプでも苦にならないですね。

本体の上面は完全にフラットになっているのもポイント高いです。物を置けるスペースとして活用できるので、キャンプサイトではちょっとしたテーブル代わりにもなります。他のポータブル電源だと持ち手が出っ張っていて物が置けないものもありますから、この設計は使い勝手が良いと感じました。

どれくらいの家電が動かせるのか試してみた

Jackery ポータブル電源 1000 Newの定格出力は1,500Wです。これって実際どのくらいすごいのか、身近な家電で試してみました。

電子レンジも余裕で使える

一般的な700Wの電子レンジを動かしてみましたが、全く問題なく稼働しました。お弁当を温めるくらいなら数分の使用なので、バッテリー残量もほとんど減りません。車中泊で温かい食事を取りたいときには重宝しそうです。

ドライヤーだって使えちゃう

1200Wのドライヤーも試してみました。これも問題なく動作します。キャンプ場のシャワーを浴びた後、髪を乾かせるのは地味に便利です。ただし、ドライヤーは消費電力が大きいので、長時間使うとバッテリーの減りは早いですね。

消費電力が大きい家電を使う際の注意点

電子レンジとドライヤーを同時に使おうとすると、合計出力が1,500Wを超えてしまう可能性があります。高出力の家電は1つずつ使うようにしましょう。

エアコンを動かした実験結果

停電時の備えとして気になるのがエアコンの稼働時間ですよね。Jackery ポータブル電源 1000 Newで10畳用のエアコンを動かしてみたところ、約4時間の連続使用が可能でした。

エアコンの消費電力は室温が安定すると大きく下がります。立ち上がり時は800W程度消費しますが、室温維持の段階になると300〜400W程度まで下がるんです。だから単純計算よりも長く使えるんですね。

冷蔵庫なら丸一日以上使える

一般的な小型冷蔵庫で検証したところ、なんと27時間も稼働させることができました。冷蔵庫はコンプレッサーが断続的に動くので、連続で電力を消費するわけではありません。そのため、見た目の容量以上に長時間使えるんです。

清水さん
清水さん
災害時の停電でも丸一日以上冷蔵庫が使えるなら、食材が傷む心配も減りますね。

充電速度が速いのは本当か

Jackery ポータブル電源 1000 Newの特徴の一つが充電速度の速さです。通常充電でも約2時間でフル充電できますが、専用アプリから「緊急充電モード」を使えば最短60分でフル充電が可能とされています。

実際に緊急充電モードを試してみたところ、確かに1時間ちょっとで満充電になりました。これは急いで充電したいときに本当に助かります。キャンプの前日に充電し忘れていても、朝の準備時間で充電が完了しますから。

緊急充電モードは満充電に近づくと自動的に通常モードに切り替わります。バッテリーへの負担を考えた設計になっているんですね。

リン酸鉄リチウムイオン電池のメリット

Jackery ポータブル電源 1000 Newは、リン酸鉄リチウムイオン電池を採用しています。従来の三元系リチウムイオン電池と比べて何が違うのでしょうか。

最大の違いは寿命の長さです。このバッテリーは約4,000回の充放電サイクルに耐えられます。つまり、毎日使っても約10年間使い続けられる計算になります。ポータブル電源は決して安い買い物ではないので、長く使えるのは大きなメリットですね。

さらに安全性も向上しています。リン酸鉄リチウムイオン電池は熱安定性が高く、発火のリスクが低いとされています。災害時に使うものだからこそ、安全性は重要なポイントです。

UPS機能とパススルー充電が便利すぎる

Jackery ポータブル電源 1000 NewにはUPS機能が搭載されています。これは停電が発生したときに、わずか20ミリ秒以内に自動でバッテリー給電に切り替わる機能です。

普段からコンセントとポータブル電源、そして家電を繋いでおけば、停電時でも家電の電源が途切れることなく使い続けられます。これは特に冷蔵庫に繋いでおくと便利です。留守中に停電が起きても、冷蔵庫が止まることなく動き続けてくれます。

パススルー充電にも対応

Jackery ポータブル電源 1000 Newは充電しながら家電に給電できるパススルー充電にも対応しています。普段はコンセントから充電しつつ、停電時は自動でバッテリー給電に切り替わるので、常に満充電の状態を保てます。

実際の使用効率はどうなのか

カタログスペックでは容量1,070Whとなっていますが、実際に使える電力量はどのくらいなのでしょうか。ポータブル電源には変換ロスがあるため、表記容量の100%を使えるわけではありません。

Jackery ポータブル電源 1000 Newの場合、実使用効率は約88.4%という検証結果が出ています。これは業界トップクラスの効率です。実際に使える容量は約940Whということになります。

比較すると、他社製品の中には実使用効率が50〜60%程度のものもあります。カタログスペックだけでなく、実際に使える電力量で比較することが大切だと実感しました。

キャンプで使ってみた感想

実際にキャンプ場でJackery ポータブル電源 1000 Newを使ってみました。1泊2日のソロキャンプでの使用例をご紹介します。

持っていった家電は、ポータブル冷蔵庫、LEDランタン、スマホの充電、電気毛布です。これらを全て使っても、2日目の朝の時点でバッテリー残量は40%以上残っていました。

永高祐樹
永高祐樹
電気毛布を一晩中使っても余裕があるのは驚きでした。真冬のキャンプでも安心して眠れそうです。

特に便利だと感じたのは、本体についているLEDライトです。3段階の明かりとSOS信号モードがあり、夜間のテント内照明として十分使えます。別にランタンを持っていく必要がないので、荷物を減らせました。

車中泊での活躍ぶり

週末に車中泊でJackery ポータブル電源 1000 Newを使ってみました。車中泊では限られた空間で快適に過ごせるかが重要ですよね。

電気ケトルでお湯を沸かしてコーヒーを飲んだり、車載冷蔵庫で食材を保管したり、スマホやタブレットを充電したり。家にいるときとほとんど変わらない快適さで過ごせました。

特に冬場は電気毛布が大活躍します。一般的な電気毛布の消費電力は50W程度なので、Jackery ポータブル電源 1000 Newなら2晩は余裕で使えます。エンジンをかけっぱなしにしなくても暖かく眠れるのは、燃料代の節約にもなります。

災害時の備えとしての実力

災害時の備えとしてポータブル電源を検討している方も多いでしょう。実際にJackery ポータブル電源 1000 Newは災害対策として十分な性能を持っています。

停電時にまず確保したいのがスマホの充電です。情報収集や連絡手段として欠かせません。一般的なスマホなら約72回も充電できる計算になります。家族全員分のスマホを充電しても、数日間は余裕で持ちます。

長期保存しても大丈夫

Jackery独自の低自然放電技術により、満充電の状態で1年間保存しても、自然放電は約5%程度に抑えられます。災害用に置いておいても、いざというときにしっかり使えるのは安心です。

アプリでの遠隔操作が便利

Jackery ポータブル電源 1000 Newは専用のスマートフォンアプリに対応しています。アプリを使えば、本体から離れた場所でもバッテリー残量の確認や各種設定ができます。

特に便利なのが「バッテリー節約モード」です。これは最大充電容量を約85%に制限することで、バッテリー寿命を1.5倍に延ばせる機能です。普段使いの際にこのモードを使えば、さらに長く使い続けられますね。

また、LEDライトのオンオフや明るさ調整もアプリから操作できます。テントの外にポータブル電源を置いているときでも、わざわざ外に出なくても照明をコントロールできるのは地味に便利です。

気になった点や注意すべきこと

ここまで良い点ばかり書いてきましたが、実際に使って気になった点もいくつかあります。

価格はそれなりに高い

Jackery ポータブル電源 1000 Newの価格は、公式サイトで139,800円です(セール時は119,800円程度)。決して安い買い物ではありません。ただし、5年間の長期保証がついていることや、10年使える長寿命バッテリーを考えると、長い目で見ればコストパフォーマンスは悪くないと思います。

コンセント間の間隔が少し狭い

AC出力は3つついているのですが、コンセント同士の間隔がやや狭めです。大型のACアダプターを複数使う場合、干渉してしまう可能性があります。延長コードを使うなど、工夫が必要になるかもしれません。

ソーラー充電は天候に左右される

別売りのソーラーパネルと組み合わせることで、太陽光での充電も可能です。ただし、晴天時でも1時間で5%程度の充電なので、ソーラー充電だけに頼るのは現実的ではありません。あくまで補助的な充電方法と考えた方が良さそうです。

ソーラーパネルは災害時や長期のキャンプでは心強い味方になりますが、普段使いではコンセント充電がメインになると思います。

他のモデルと比較してどうなのか

Jackeryには同じ1000Whクラスに「1000 Plus」というモデルもあります。1000 Newと何が違うのでしょうか。

1000 Plusは拡張バッテリーを追加できるモデルです。将来的に容量を増やしたい方には1000 Plusが向いています。一方、1000 Newは軽量コンパクトさを優先したモデルです。持ち運びやすさを重視するなら1000 Newがおすすめです。

他社製品と比較しても、1000Whクラスで10.8kgという軽さは業界トップレベルです。性能と携帯性のバランスが取れているのがJackery ポータブル電源 1000 Newの強みだと感じました。

こんな人におすすめできる

実際に使ってみて、Jackery ポータブル電源 1000 Newは以下のような方におすすめできると感じました。

まず、キャンプや車中泊を頻繁に楽しむ方には間違いなくおすすめです。軽量コンパクトなので持ち運びが苦になりませんし、1泊2日なら余裕の容量があります。電子レンジやドライヤーも使えるので、快適なアウトドア体験ができますよ。

次に、災害時の備えとして購入を検討している方にもおすすめです。UPS機能により停電時も自動で切り替わるので、冷蔵庫などに繋いでおけば安心です。長期保存しても自然放電が少ないのも、備蓄用途に適しています。

清水さん
清水さん
5年保証がついているのも、災害用として長期保管する際には安心材料になりますね。

また、テレワークやリモートワークで屋外作業をする方にも便利です。庭やベランダなど電源のない場所でも、ノートパソコンを気兼ねなく使えます。オンライン会議中にバッテリー切れの心配もありません。

購入前にチェックしておきたいこと

Jackery ポータブル電源 1000 Newを購入する前に、いくつか確認しておきたいポイントがあります。

まず、自分が使いたい家電の消費電力を確認しておきましょう。定格出力1,500W以内であれば基本的に使えますが、起動時に瞬間的に大きな電力を消費する家電もあります。取扱説明書やメーカーサイトで確認しておくと安心です。

次に、使用シーンを想定して容量が足りるか計算してみましょう。例えば1泊のキャンプで使うのか、3日間の停電に備えるのかで必要な容量は変わります。1,070Whという容量が自分の用途に合っているか検討してください。

公式サイトには各家電の使用可能時間の目安が掲載されています。購入前にチェックしてみると良いでしょう。

保証やサポート体制について

Jackery ポータブル電源 1000 Newは公式サイトで購入すると5年間の長期保証がついてきます。通常3年保証に加えて、2年の自動延長保証が追加される仕組みです。製品登録も不要なので手間がかかりません。

故障時には修理サービスや製品回収サービスも用意されています。国内に拠点があるメーカーなので、サポート体制は充実している印象です。高額な製品だけに、長期保証があるのは安心材料になりますね。

使ってみて分かった本当の価値

Jackery ポータブル電源 1000 Newを実際に使ってみて感じたのは、スペック以上の使いやすさと安心感でした。

数字だけ見れば、他社にも似たようなスペックの製品はあります。でも、実際に持ち運んでみると軽さの違いを実感できますし、充電速度の速さも日常的に使う上では大きなメリットです。アプリでの遠隔操作や、UPS機能による自動切り替えなど、細かい部分での使い勝手の良さが光ります。

何より、リン酸鉄リチウムイオン電池による10年という長寿命は、長く付き合っていけるパートナーとしての安心感があります。キャンプでも災害時でも、これ1台あれば電源の心配がなくなる。そんな安心感こそが、Jackery ポータブル電源 1000 Newの最大の価値だと感じました。

もちろん、万人におすすめできる製品ではありません。価格もそれなりにしますし、もっと大容量が必要な方もいるでしょう。でも、1000Whクラスで携帯性と性能のバランスを求めるなら、最有力候補の一つだと自信を持って言えます。

Jackery ポータブル電源 1000 Newはこんな方に向いています

定期的にキャンプや車中泊を楽しむ方、災害時の備えを万全にしたい方、持ち運びやすさを重視する方、長く使える製品を探している方には、特におすすめできるポータブル電源です。

ポータブル電源選びで迷っている方の参考になれば幸いです。実際の使用感や気になる点など、何か質問があればお気軽にどうぞ。

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